COLUMNコラム

給油口の位置・右?左?

こんにちは。

安中自動車教習所です。

突然ですが、みなさんは給油口の位置を把握する方法をご存じですか?

この記事では、給油口の位置について詳しく解説します。

給油口はどっちにある?

教習所に通っている頃は、教習車への給油は指導員がやっており、教習生の皆さんがガソリンを入れるなんて経験は無かったことと思います。

それ故、免許取得後初めての自分の車への給油や、仕事等で慣れない車への給油等の時など、

給油口が車の右側にあるか?、左側にあるのか?・・・ガソリンスタンドに車を止める際、迷ってしまい、手間取った・・・なんて経験のある方もいるかも知れません。

車を止めて降りて確認しようと思っても、後続車の迷惑になるし・・・

そんな時に、車に乗ったまま給油口の位置が右か左か、一発でわかる方法があるのをご存じですか?

運転席の計器パネルが、その車の給油口の左右位置を教えてくれます。

それは、計器パネルの「給油機マークの隣にある三角印(▲)」です。

「給油機マークの左」に『◀』印があれば、車の左側に給油口があります。

「給油機マークの右」に『▶』印があれば、車の右側に給油口があります。

給油口の設置位置の決まり

給油口の設置位置に関する規定については、『道路運送車両の保安基準第2章及び第3章の規定の適用関係の整理のため必要な事項を定める告示』(平成15.9.26国土交通省告示1318)の第12条(燃料装置)の中に、次のような記載があります。

「燃料タンクの注入口及びガス抜口は、排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から300ミリメートル以上離れていること。」

簡単に言うと、(引火による火災防止の為)給油口は排気管(マフラー)から最低30cm以上離しなさいということで、左右のどちら側にしなければならないという決まりはありません。

そんな理由から、一般的には、マフラーと逆方向の側に給油口を設置している車が多いようです。

車のメーカーによって左右が決まっている?

外車の場合

西欧車(ベンツ・ポルシェ・BMW・アウディ・ボルボ等)⇒ほとんど右側

イギリス(ミニ)⇒ほとんどが左側(海外輸出用に、右設定のものもあり)

イタリア車(フィアット・アルファロメオ等)⇒すべて右側

国産車の場合

トヨタ ⇒ ほとんどの車種は左側

ニッサン ⇒ 左右混在(右側のものが主流)

ホンダ ⇒ ほとんどの車種は左側

ミツビシ ⇒ 左右混在

マツダ ⇒ ほとんどの車種は左側

ダイハツ ⇒ ほとんどの車種は左側

スズキ ⇒ ほとんどの車種は左側

スバル ⇒ ほとんどの車種は右側

右側通行の国では、歩行者に排気ガスが直接当たらない様、マフラーを左側に取付け、給油口はその逆側の右側に設置されることが多いようです。

西欧の中でもイギリスは左側通行なので、マフラーは右側・給油口は左側に設置しています。

日本も同様な考えで、トヨタ・ホンダ・マツダ・ダイハツ・スズキのほとんどの車の給油口は左側設置。

しかし、日産やスバルの車の多くは右側設置。三菱は左右混在。・・・という傾向があるようです。

全ての車に、三角印(▲)がついている?

計器パネルの「給油機マークの横に三角印(▲)」をつけて給油口の位置を示すようになったのは、2000年代前半位からのようです。

これはセルフ式ガソリンスタンドが1998年(平成10年)に解禁され、運転者自身が給油することが増えた時期であり、その際の利便性を考慮しての表示と言えるでしょう。

よって、それ以前に製造された車には三角印(▲)がついていないので、ガソリンスタンドに行く前に給油口の左右位置を確認しておきましょう

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